RSウイルス母子免疫ワクチン
「アブリスボ」とは?
お母さんから赤ちゃんへ贈る、免疫のプレゼント
「アブリスボ」は、妊婦さんに接種することで、胎児にRSウイルスに対する抗体が胎盤を通して移行し、出生した新生児~乳児がRSウイルスに感染しにくくなるワクチンです。
赤ちゃんにとってRSウイルス感染症とは
RSウイルスは非常に感染力が強く、ほぼすべての乳幼児が2歳までに一度は感染すると言われている一般的な呼吸器ウイルスです。
大人が感染した場合は軽い風邪のような症状で済みますが、免疫機能や呼吸器が未発達な生後6ヶ月未満の赤ちゃんが感染すると、細気管支炎や肺炎を発症するなど重症化し、入院が必要となる場合もあります。
- ゼーゼー、ヒューヒューという音が出る呼吸
- 呼吸が速くなる、肩で息をする、胸がペコペコへこむ
- 咳でミルクや母乳が飲めなくなる。など
※予約の場合は発熱外来でご予約下さい。
ワクチンの効果
臨床試験において、RSウイルスによる赤ちゃんの重症な疾患に対して非常に高い予防効果が確認されています。お母さんが接種することで、生まれてから約6ヶ月間、赤ちゃんを守る効果が持続します。
| 有効性 | ||
|---|---|---|
| 日齢0日〜90日 | 日齢0日〜180日 | |
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RSウイルス感染症による 医療受診を必要とした 下気道感染症の予防 |
6割程度の予防効果 | 5割程度の予防効果 |
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RSウイルス感染症による 医療受診を必要とした 重症下気道感染症の予防 |
8割程度の予防効果 | 7割程度の予防効果 |
接種後の副反応は?
- 主な副反応は、接種部位の症状(疼痛、腫脹、紅斑)、頭痛、筋肉痛です。
- 海外における一部の報告では、妊娠高血圧症候群の発症リスクが増加する可能性があるという報告もありますが、結果の解釈に注意が必要であるとされています。
- 薬事承認において用いられた臨床試験では、妊娠高血圧症候群の発症リスクの増加は認めませんでした。
公費接種対象の方と接種方法について
2026年4月から、アブリスボは公費ワクチンとして、対象となる妊婦さんは無償で接種ができるようになります。
多くのご家族にとって、費用負担のない環境が整い、より安心して接種のご検討をいただけます。早めのアクションで赤ちゃんを守るための大切な一歩です。
妊娠28週から37週に至るまでの方
※(妊娠28週0日から妊娠36週6日)の方
ワクチンのご予約について
問診表
- 問診表は当院にご用意しております。
- あらかじめ受け取りに来ていただくと、接種日が楽かと思いますが、接種当日でも構いません。ご都合に合わせてご利用ください。
予約方法 (3月23日から予約開始予定です)
当院の予約サイトからご予約下さい。
予約可能日は平日午前・午後、土曜午後です(小児のワクチン枠と同じ)。
接種当日に「妊娠24週0日〜25週6日」または「37週0日以上」の方は、自費での接種となります。当院にお電話、もしくはご来院にて直接ご相談ください。
いつまでに予約する?
希望接種日の1週間前までにご予約をお願いいたします。
(※ワクチンの発注・入荷の手配が必要なため)
気を付けることは?
- 接種当日に「妊娠28週0日から妊娠36週6日であること」を必ずご確認ください。
- 接種後14日以内に出生した乳児における有効性は確立していないことから、妊娠38週6日までに出産を予定している場合は当院にご相談ください。
先生、打った方がいいですかね?
打った方がいいです。
RSウイルスは冬の風邪でしたが、近年は夏に流行することもあります。
発症後、徐々に症状が悪化する傾向があり、高熱、ゼロゼロで苦しい思いをする赤ちゃんもおり、紹介・入院することもあります。
全員が重症化するわけではありませんが、発熱外来でRSウイルス陽性の赤ちゃんがいると「悪化しないといいな」と再受診を促すことが多く、注意しながら経過を診ます。
アブリスボが公費対象になって、本当に良かったと思っています。日程を調整して、ぜひ接種しましょう。
道海