帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、子供の頃にかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが体内の神経節に長期間潜伏し、加齢や疲労、ストレスなどで免疫機能が低下した際に再び暴れだすことで発症します。
特徴的な症状と発疹
最初は体の左右どちらか一方に、ピリピリ、チクチクとした痛みや違和感が生じます。
その後、痛みがあった部位の神経に沿って赤い斑点が現れ、やがて帯状に連なる水ぶくれ(小水疱)となります。体の片側に「帯状」に症状が出るのが大きな特徴です。
※胸や背中、腹部によく見られますが、顔回りや手足に出ることもあります。通常、皮膚の症状自体は3〜4週間ほどでかさぶたになり治まります。
ワクチンで予防したい「帯状疱疹後神経痛(PHN)」
皮膚の症状が治まった後も、ウイルスによって神経が傷つけられたことで、痛みが数ヶ月から年単位で残る厄介な後遺症が「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。
- 「焼けるような」「電気が走るような」「針で刺されるような」と表現される、非常に強く特徴的な痛みです。
- 衣服が擦れる程度の軽い刺激だけでも、激痛を感じてしまうようになります。
- 特に50歳以上で発症や重症化のリスクが上がり、長期間続く痛みによって生活の質(QOL)を低下させるおそれがあります。
そのため、50歳以上の方には帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めしております。
2種類のワクチンの違い
シングリックス
帯状疱疹専用(不活化ワクチン)
水痘ワクチン
水痘予防用を流用(生ワクチン)
どっちを選べばいい?
シングリックス
高価で副反応も強めですが、副反応は1週間以内には改善します。PHNの予防効果は高く、しっかりとした効果を得たい場合、50歳になったら早めの接種をお勧めします。
水痘ワクチン
シングリックスほどの予防効果はありませんが、副反応が少なく(1歳児も接種するワクチンです)、「とりあえず打っておきたい」という方に向いています。
予約方法・問診票
【50~64歳の方】
-
・予約方法:
ご来院、もしくはお電話にてお願いいたします。
予約可能日:平日午前・午後、土曜午後です(小児のワクチン枠と同じ)。
※ワクチンの発注・入荷の手配の都合上、接種希望日の1週間前までにご予約願います。 -
・価格:
シングリックス:21,800円(税込) / 1接種
水痘ワクチン:9,000円(税込) / 1接種
初再診料:0円 -
・問診票:
当院にご用意しております。
あらかじめ受け取りに来ていただくと、接種日が楽かと思いますが、接種当日でも構いません。ご都合に合わせてご利用ください。
【65歳以上の方】
公費対象の場合があります。
現在準備中のため少々お待ちください。
どっちがおすすめですか?
効果の面では「シングリックス」です。
神経内科の友人医師が「自分はシングリックスを打つ予定」と言っていました。
確かに予防効果が水痘ワクチンとは段違いです。
一方で価格面と、副反応の少なさでは「水痘ワクチン」です。
イレギュラーでエビデンスもありませんが、「水痘ワクチンを2回打ってもいいかな」と私個人は考えています。
- 1回21,800円(税込)を2回打つ。
- 副反応で翌日に発熱することもあり、休前日に打つことをお勧めします。
- 当院では、解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンを無料で処方します。
- その分予防効果は高く、今後「必須アイテム」になるかもしれません。
- 強い副反応がほとんどない。
- エビデンスはないが、2回打ってもいいでしょう(道海の個人的な意見)。
- 1回9,000円(税込)。
帯状疱疹は重症化すると大変ですので、しっかり予防したいですね。
道海